阪神１１R 秋華賞
◎スタニングローズ
▲エグランタイン
△スターズオンアース
☆ポイント
舞台となる阪神競馬場は開催2週目。先週はやや重に始まり、3日間開催でもそれぞれ時計の出方が違っていた様子。日曜の午後からの雨の影響もあり、日曜午後～月曜中盤までは時計が掛かっていた。
今日のレースを見た感じだと、2000mで2．00.7なので、秋華賞は2分台を切るぐらいの時計は出そう。ただ、開催前半特有のイン有利という感じではなくフラットで見ていいと思う。
展開的にはタガノフィナーレ、ブライトオンベイス、ラブパイロー辺りがハナ候補になりそうだが、枠の並び的にはブライトが決め打ちで来ない限り、内のタガノかラブが行く感じになるかな。ペース的にはあまり飛ばしていくイメージがないので、前半は流れずにスロー。
阪神内回り、有力先行馬のアートハウスがいる事から、3，4角からレースが動いて持続力勝負という感じになりそう。
中心視したいのは前哨戦、紫苑Ｓの覇者スタニングローズ
昨年と今年に限り阪神コースで行われるようになった秋華賞の一つのポイントとして、直線距離は京都の方が長いが、阪神2000m内回りだと3角から緩やかに下りが始まり、3，4角の中間に僅かな直線部分があるので、スピードを付けやすいコースレイアウトになっている。
コーナーからの動き出しを問われるという面では中山の紫苑Ｓとはリンクすると思っていて、前哨戦で勝利しているスタニングローズへのアドバンテージはあるだろう。
春に距離を延ばしてからは連対を外さずに安定しているし、ひと夏越した前走は前哨戦向けの緩い仕上げだったようにも見えた。その状態で勝負仕上げのように映ったライラックとサウンドビバーチェを下しているので、この馬の能力値の高さは感じた。
今回に向けて上積みはほぼ約束された形になるので、馬券的にはここから入りたい。
3冠を目指すスターズオンアースに対しては府中から内回りの阪神になる事で立ち回りのアドバンテージと、春からの成長力で逆転してもらいたい。
対抗にポテンシャルは世代ナンバーワンのナミュール
この馬のポイントとしてはクラシック時は馬体維持に悩まされた部分がとても大きく、
スターズオンアースにしてもサークルオブライフにしても、桜花賞・オークス前に倒しているぐらいポテンシャルの高さは見られた。
前走オークスでも伸びない内を捌きつつも、馬場の良い外を通してきた上位2頭とは差のないレースをしているので、ただ2歳で優秀だった早熟という判断はできない。
想定よりも人気してしまうが、オークス時に426キロだった馬体重は440キロ台では迎えられそうなので、後は走れる筋肉を身に着けているかどうか。
展開的には近くに有力馬が揃っているので、進路も見つけやすいだろう。
3冠目指すスターズオンアースは買っても抑え程度。
桜花賞は窮屈な馬群を捌いたが内有利の中で外を回した馬が軒並み敗れた中でのレース。オークスは外伸び馬場に乗じての勝利だったので、デアリングタクトやアーモンドアイに比べると絶対的な強さはない。
ここまででは大箱のオークスでのパフォーマンスがかなり目立っているので、器用さではなく末脚を全開に問われるレースでの方が向いているのかなと。
クラシックも叩いて良さが出た部分もあり、左回りに比べて右回りでは内に刺さる面もあるだけに、馬券に限ってはここを使って次が狙いどころなのかなと。53キロで出られるジャパンカップとかに出て欲しいんだけどね。
前走ローズＳで勝利したアートハウスに関しては軽視したいかな。
スタニングローズと同様に、ひと夏越した前哨戦で見事な勝利を見せたのだが、スタニングに比べると前哨戦からしっかり仕上げて出てきたので、大きな上積みはあまりないんじゃないかな。
加えてローズＳは前後半60.2-58.3でL２Fの瞬発勝負で、これはアートハウスの得意とするレースなので、大きな評価にはしずらいし、阪神2000mでは忘れな草賞の勝利戦績があるとはいえ、レースレベル的にも早い仕掛けになると一枚甘い面はあるので、ここでは手が伸びないかな。
穴なら面白いのはエグランタイン
前走ローズＳ3着で出走権を獲得。抜け出したアートハウスを交わせず、後ろからもサリエラに交わされて3着で入線したが、出負けして中団後ろで内に収納されてしまったのが良くなかったかな。結果的には池添騎手が上手く捌いて差し込めたが、決定的な決め手があるタイプではないので、少しポジションは欲しいところ。
何より1勝クラスで0.2差負けのラリュエルに対して、ローズＳでしっかり逆転してきたキズナ産駒らしい成長力は魅力的。中3週で大きな上積みは見込めないが、穴目だとこれが一番面白い。
