阪神11R 阪神牝馬S
★ポイント
阪神開催は今週からBコース替わり。明日の桜花賞の記事でも述べると思うが、初週の段階ではひとまず内目での立ち回りを求められそう。
先週はロングラン開催8週目ながらも、少し内が傷んだ程度で時計も大きな変動がなかった。今週から内から仮柵を付けられるので、傷んだ箇所がなくなり、良馬場なら高速馬場に戻るだろう。
「阪神外回りのマイルは外枠の差し馬が来やすい」とデータで出ているが、Bコースで行われる最初の週になった昨年と今年は別物として考えても良いとは思う。
昨年の阪神牝馬は前半47.1で前後半2秒のドスローで後半に2F続けて10秒台の高速ラップを踏む区間があったので決め手勝負にはなったが、全体的にインは残れていた。
◎ラルナブリラーレ
〇テーオーラフィット
▲クリスティ
△アンドヴァラナウト
△デゼル
後ろから良く差し勢を少し嫌って入りたい。
ラルナブリラーレは前走六甲Sで5着に敗れたが、騎手のコメントにあるように被されるのを嫌がってポジションを下げてしまったのが痛かった。中枠だったし、先行を主張する馬が多かったので、被されNGのこの馬にとっては苦しい位置取りだった。
しかし、外回りでの瞬発力は持ち合わせていて、絶望的な位置から最速タイの上がりは使えた。2走前の愛知杯は2000mで距離長く。3走前は決め手勝負で勝利。
今回は少頭数なので揉まれたり、被されるリスクも少ないだろう。有力どころは次走を見据えた後方待機の馬たちが多いので、前目からスッと切れる脚を使えるこの馬にチャンスはある。
相手本線に先団で進めて馬場と展開の恩恵を受けそうなテーオーラフィットとクリスティを指名。
アンドヴァラナウト
立ち回りの上手さが武器で流れても、スローでも一瞬の良い脚がある。今回はマイルに短縮することになるので、まず追走の違いに戸惑わないかが心配。
ただ、有力どころの中ではペースに依存しないタイプだとは思うので、紐で拾っておきたい。
デゼル
昨年の勝ち馬。そこから果敢にG1に挑戦するも壁に弾かれている。
VM8着はメンバー考えれば上々。府中牝馬は謎の先行。エリ女は距離長すぎ。前走愛知杯は休み明けながらも外を回りつつ伸びているので、能力が落ちているという事はない。
アカイトリノムスメ
マイルは短い。クイーンCは勝っているが、この馬は中長距離で息を入れながら瞬時に動けるタイプなので、まぁアンドヴァラナウトとは似たタイプだとは思うけど、距離適性、斤量56キロ、叩き台を含めると評価は落としたい。
ジェラルディーナ
大阪杯で漏れてこちらに出走。緩んだペースからのギアチェンジというタイプで、ベストは1800mなのかなと。加えて折り合いに難があるタイプなので、折角2200mとかで折り合いを専念させたのに、一気に距離短縮してきたのは個人的には勿体ないと思う。
マジックキャッスル
ここ最近の凡走は状態不安としていい。まともな状態なら阪神外回りは得意なコースではあると思うが、そんなに目立った追い切りをしてきた訳でもないし、脚元に不安がある中で賞金を持っている立場なら、輸送して本気で取りに来てるとは考えられないかな。加えて少頭数とはいえ大外枠はBコース替わり初週だと不安あり。
中山11R ニュージーランドトロフィー
◎デルマグレムリン
▲サーマルウインド
中山は先週の雨で差し馬場になりそう。
日曜は内を避けて回ってくる馬が増えていたし、時計も掛かってきていて地力を要する状況と見る。
デルマグレムリンは前走が休み明けでスローペースを後方から進めた形。2走前はウィズグレイスのハイペース逃げに先団で対応して3着。シンザン記念はハイペースで後ろ過ぎたが直線での末脚は目立った。
初勝利を挙げた未勝利戦はハイペースを大外から差して来た形だったので、一気に加速する瞬発戦というよりも、減速した中で持続力を出す差しタイプ。父ディーマジェスティも同じようなタイプだったし、中山に替わるのは面白い。
更に言うと距離延長のジャングロは1200mでも前半ハイペースで飛ばして、中盤も緩めずにスピードで押し切る逃げ馬なので、この存在は展開的に利することになりそう。