【若駒名鑑】アサヒ

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■アサヒ 牡

父  カレンミロティック

育成 ノーザンファーム

所属 金成厩舎

主な近親 ハワイアンウインド

 

新馬戦 2着

6月26日 東京1800m 石橋騎手

☆雑感

そろっと出て先団を追走。前半1000mが62.9とスローペースだった事もあって、3,4角で前まで押し上げてきて、直線を向いて割と早めに先頭に立ってアスクビクターモアとの追い比べになり、一旦は完全に抜け出すも、直後で控えていたジオグリフに交わされて2着でゴール。

ラスト3Fだけの瞬発戦になったが、前を捉えるところのギアチェンジはとても良かったし、相手はその後札幌2歳Sを快勝する相手だったからね。

未勝利戦 2着

9月20日 中山1800m 田辺騎手

☆雑感

飛び上がるようなスタートで出負けして最後方。前半こそスローで進んだものの、3,4角でレースが動いてしまい、コーナーで区間ラップ11秒中盤を踏む中を、この馬は捲るように外から進出。アスクビクターモアがすぐ内にいて外に張るような形で、外々を回らされてロスだらけの競馬になって、直線も交わせずに2着。

とても勿体ないレース。まぁ出遅れが致命傷になってしまったが、3,4角での勝ち馬アスクビクターモアの動きが素晴らしかったので、今回は逆転を許してしまったが、まともなスタートを切れれば重賞まで手が届きそう。3着には5馬身付けているのでね、

未勝利戦 1着

10月17日 東京1800m 田辺騎手

勝ち時計 1.52.2 通過番手 ⑥⑦⑦

☆雑感

今回は東京1800m2回目という事でスタートはしっかり出る。前半1000mが64.7ととても緩い流れだったが、後方でしっかり折り合いに専念させる教育競馬。

直線は馬群を割ろうとするも、狭くなって外に切り返すロスがあったものの、外に出して強烈な伸びを見せて待望の初勝利。

ラストはほぼ減速しない流れでL2Fは11.5-11.6をまとめて差し切っているので、圧巻の勝利。

ただ、メンバーレベルに差があっただろうし、中山の未勝利で出遅れた事を気にしてるのか、大事に乗られすぎている感もあるので、重賞に入った時に、前目から瞬発力を発揮する馬が出てくると厄介かな。

【若駒名鑑】ウナギノボリ

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■ウナギノボリ 牡

父  ドレフォン

育成 中原牧場 

所属 音無音無し厩舎

主な近親 ビックリシタナモー

 

新馬戦 1着

9月11日 中京1400m 和田騎手

勝ち時計 1.22.3 通過番手 ⑧⑥

上がり3F 34.8

上がり2F推定 23.3

☆雑感

出遅れて、スタートから促して進めるが、行きっぷりは然程よくなく中団後ろ目を追走。3,4角で最内を進んで直線に入ると外に切り替え、抜け出しにかかった2着馬リゴレットを差し切る。

 

サウジアラビアロイヤルカップ 4着

10月9日 東京1600m 菅原騎手

上がり3F 33.3

☆雑感

ゲートで立ち遅れる致命的な出遅れで最後方からに。この日も3,4角で位置を上げて外から進出していくも、直線での末脚は一つ見劣って4着に終わる。

高速馬場で10.6までラップが上がってしまうと、さすがにロードカナロア、ディープ、キンカメ辺りには瞬発力で遅れてしまうかな。

新馬は1400mである程度ペースも流れてタフさを問われた中で良さが出たと思うので、ベストは1400mで坂があったり、馬場が重くて底力も問われるレースになるかな。

 

【若駒名鑑】プルパレイ

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■プルパレイ 牡

父  イスラボニータ

育成 社台ファーム

所属 須貝厩舎

主な近親 サトノゴールド

 

新馬戦 2着 

6月19日 東京1600m デムーロ騎手

☆雑感

好発を決めて、意欲的にポジションを取りにいき、ハナを取り切ってそのまま直線を迎える。傷んだ内の馬場を嫌って馬場の中程を進んで押し切ったかに見えたが、後方から脚を伸ばしてきたアライバルに差されて2着。

トビが大きいのが特徴。相手がかなり強かった。

1着アライバル→新潟2歳S2着

3着ホウオウパレード→次走勝ち上がり

5着グランドライン→次走勝ち、芙蓉S2着

 

 

未勝利戦 1着

7月25日 新潟1600m デムーロ騎手

勝ち時計 1.33.3 通過番手 ②①

上がり3F 34.6

☆雑感

内から出していき先行させるも、外から競ってきた馬を行かせて番手策。前半600mが35.1とペースが流れてしまったが、手応えは良く内から逃げ馬を交わして直線先頭。

好位から運んだ馬に交わされそうになるも、ラチ沿いで踏ん張り切った。騎手も話しているように、外から馬が来るとやる気を出して最後のひと踏ん張りにつながった。

好内容にレコードタイムのおまけつき。

 

 

アスター賞 1着

9月11日 中山1600m デムーロ騎手

勝ち時計 1.36.2 通過番手 ①①①

上がり3F 33.7

☆雑感

出脚は安定して、この日もハナを切って先手を奪う。前走とは異なり、前半600m37.6とスローで進める。3~4角でスパートをかけ、11.4-11.2-11.1と加速ラップを踏んで後続を振り切った。

ロングスパートで上がりも最速をマークしており、ここでは一枚違った。大トビなだけにコーナリングの不安はあったが、ラチ沿いでそつなく乗って見せた。

揉まれた時にどうかという課題はあるものの、自分の形では完璧なレースを見せているので、世代のマイルトップレベルになっていくだろう。朝日杯FSでセリフォスとの対決を見てみたい。

 

 

 

【若駒名鑑】ドウデュース

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■ドウデュース 牡

父  ハーツクライ

育成 ノーザンファーム

所属 友道厩舎

主な近親 

 

新馬戦 1着

9月5日 小倉1800m 武豊騎手

勝ち時計 1.50.2 通過番手 ⑥④③②

上がり3F 34.1

上がり2F推定 22.6

 

☆雑感

大外枠からソロッと出して先団の後ろを追走。手応えよく、折り合いも問題なく追走。向正面で徐々に位置を上げて、4角では外から先頭集団に取り付いていき、抜け出した2着ガイアフォースとの競り合いを制して勝利。

前半緩いペースではあったが、加速ラップで走破しているのは評価したいし、武豊騎手も素直な気性を褒めていたので、伸びしろを期待したい。

2,3着のガイアフォース、フェーングロッテンは太目残しだったがパフォーマンスは高かった。

【若駒名鑑】ドーブネ

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■ドーブネ 牡

父  ディープインパクト

育成 社台ファーム

所属 武幸四郎厩舎

主な近親 

 

新馬戦 1着

9月4日 札幌1500m 武豊騎手

勝ち時計 1.30.5 通過番手 ⑨⑧⑤

上がり3F 34.6

上がり2F推定 22.8

 

☆雑感

外枠から出負けして後方策。ジワジワと3角辺りから進出して、4角は右回りだが左手前のまま走ってしまって大外に膨れてしまうも、直線の伸びで先行勢を飲み込み見事デビュー勝ち。

人気ゲーム「ウマ娘」を手掛けるサイバーエージェントの社長である藤田晋さん所有の馬で、4億7000万で取引された超高額馬だったが、武豊騎手のエスコートによって札幌で勝利。脚を余し気味なレースを見ても1600~2000m辺りが主戦場になるだろう。

 

 

ききょうS 1着

10月2日 中京1400m 吉田隼騎手

勝ち時計 1.21.4 通過番手 ①①

上がり3F 35.2

☆雑感

この日もゲートは遅く、一歩置かれたが、行きっぷりは良くてハミを取って先頭に。逃げる形になったが、そこから先頭を譲らず、直線の坂でももうひと伸びして勝利。

1400mへの短縮で忙しさが出るかと思われたが、ゲートを出てからは一生懸命走ってしまうタイプのようで、今回は武豊騎手からの乗り替わりで吉田隼人騎手が教えるレースをしたかったらしいが、気性が勝ってしまった。

 

前走で手前替えの弱点があったが、左回りになったことでスムーズにはなった。中距離ぐらいでの活躍になるのかなとも思っていたが、気性の事を考えると、年内はマイル路線で賞金を稼ぐローテになるのかもしれない。

 

【若駒名鑑】ソネットフレーズ

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ソネットフレーズ 牝

父  エピファネイア

育成 ノーザンファーム

所属 手塚厩舎

主な近親 ボーデン

 

新馬戦 1着

8月28日 新潟外1600m ルメール騎手

勝ち時計 1.34.3 通過番手 ②②

上がり3F 34.5

上がり2F推定 23.2

☆雑感

発馬で立ち遅れてしまったが、騎手が促してポジションを取りに行き、番手で追走。

道中は特に気の悪さも見せず追走し、直線を抜群の手応えで迎えて、残り400mを切ったところで騎手の手が動き始め、後続を突き放した。

 

折り合って突き放した加速力も魅力ではあるが、時計がかなり優秀で、同日の3勝クラス混合の長岡Sが1.33.9で、翌日の新潟2歳Sは1.33.8だったので、牝馬限定戦でのデビューではあるが、新潟2歳Sに入れば掲示板には入線していたはず。

 

ルメール騎手も「能力を感じる。現状は1600mがいい」と評価しているので、今後はマイルで期待したい。

兄のボーデンはクラスが上がってやや苦戦している(まぁ東京じゃなくて中山福島使うのが悪い)が、未勝利戦を破格の時計で勝ち上がったポテンシャルの持ち主だったし、この馬もエアグルーヴ、キンカメの牝系だし、加えてエピファネイア産駒なのでデアリングタクトに近い良血馬。底知れぬポテンシャルがありそうだ。

【若駒名鑑】イクイノックス

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■イクイノックス 牡

父  キタサンブラック

育成 ノーザンファーム

所属 岩戸厩舎

主な近親 ヴァイスメテオール

 

新馬戦 1着

8月28日 新潟外1800m ルメール騎手

勝ち時計 1.47.4 通過番手 ③③

上がり3F 34.5

上がり2F推定 22.9

 

☆雑感

好発を切って、一旦はハナを切っていったが、外の馬を来るのを待って、内ラチで控えた3番手で追走。手応えよく直線を迎えると、追い出しを待つ余裕も見せて、先に抜け出して6馬身差の圧勝。

ルメール騎手曰く「緩いが反応が良い。パワーアップしてから楽しみ」と言っているようにまだ身が入っていなくて、素軽い感じはあるものの、手足が長くてスラっとしていて、とても綺麗なフォルムの馬体なので、父同様に中長距離での活躍も期待できそう。

 

前半1000m60.5は新馬戦にしては、しっかりペースが流れているし、先行馬壊滅の流れでもあったので、この内容はかなり評価したい。今のところは世代戦だと2000mぐらいの距離なら上位に入る器だとは思うので成長を待ちたいですね。

3,4着は9月に未勝利を勝ち上がり。