【G1予想】宝塚記念

 

阪神11R 宝塚記念

◎ヒシイグアス

〇ディープボンド

△エフフォーリア

△アイアンバローズ

△アリーヴォ

 

★ポイント

今年も宝塚記念阪神の開幕2週目で施工される。先週の馬場状況だと、マイルの時計で1分32秒台、マーメイドSの2000mも1分58秒が出るなど馬場は速く、内をロスなく通した先行馬が有利。

今週土曜は1勝C以上の番組が2つしかなく、ともにワンターンの1400mだったので参考にするのは少し難しいが、向正面が追い風でそのままスピードに乗った状態で小回りを走破して前残りが頻発していた。

展開的にはパンサラッサが行く形。これが1800~2000mが主戦場なので、いつもと同じペースで運ぶかは分からないが、本来は中盤に息を入れずに飛ばして、3,4角である程度後続を突き放していくレースメイクが武器。

これを後続がどの地点で捕まえに行くかがレースの運命を左右させそう。

有力どころだとタイトルホルダーは対パンサラッサは有馬記念で経験していて、最終コーナーで早めに捕まえに行って甘さが出ている分、強気にはいけないかな。

ディープボンドは前走の騎乗を和田騎手が「少し消極的だった」と話しているので、これが早めに捕まえに動いていくのかなと思っている。

 

上半期ラストのG1で本命にしたいのはヒシイグアス

大阪杯の頃から、宝塚で中心視したいとは決めていたんだけど、前走の4着は負けて強しの内容だと思っている。

状態面が怪しくて、追い切りから発汗も目立ってテンションが高く、自分で進んでいくような姿でもなかった。完調手前だったのは無理もなく、4月末に香港で行われるクイーンエリザベス2世カップに使う予定だったのを、情勢的に日本馬が出られないと判明して、4月アタマに行われる大阪杯に登録するという意図しない3週間前倒しのローテだった。

輸送もあるのに1週前、最終と続けて強めの時計を出してきた辺りからも堀厩舎らしくないパターンだったと見る。レースでは内有利展開の中、外を回しつつも勝ち馬に0.3秒差は上々の内容だし、ポタジェ、アリーヴォは完璧なレース運びをしている訳でね。

ラストで止まった辺りからも、敗因は状態面にしていいと思う。あのラヴズオンリーユーとの香港カップは強い内容だったし、これも外からインパクトある持続力を使ってきているので、阪神コースは適性が高いと判断して本命にします。

 

相手本線にディープボンド

現状、少し時計も出ているので馬場状況で不安はあるものの、この馬はタイトルホルダーとは少しタイプが異なって、本質はステイヤーというより中距離型なのかなと見ている。前走はタイトルの緩急を付けたラップに対応できず、コーナーで11秒台にスッと引き上げられた時に完全に置かれていた。

パンサラッサが逃げたレースは有馬でこなしていて、あの頃は内を通してロスない形で運べた分はあれど、エフフォーリア、クロノジェネシスと接戦しているし、57キロの古馬では再先着。加速力はない分、全体的にペースが流れるのは向いている。

抜群の切れ味はないものの、2走前阪神大賞典は太目残りの状態で上がり3Fが34.6を記録しているので、着実に競走馬として成長しているのは間違いない。

 

他の馬に関しては

エフフォーリア

大阪杯は初の惨敗で9着。敗因は初輸送で木金土で3日続けて追い切りができずにスイッチが切れてしまった面が強いと思っていて、今回の追い切りもズブくて反応がなかったのをブリンカーを付けてようやく動かせたという背景も踏まえると、1番人気なので嫌う余地は十分なのかなと。

ただ、持っている能力はトップなので、スイッチさえ入れば好走してくるはず。阪神コースも、リンクする中山の有馬、皐月を制しているだけにコースレイアウト自体は関係ない。馬券的には空席があるワイドなら嫌っていいけど、馬連なら抑えたい。

アイアンバローズ

陣営が積極策を~と話しているので、現実になれば面白い一頭ではあるが、一気の距離短縮にはなるので、そもそもオーバーペースになる危険性の方が高い。

ただ、コーナー加速が優れているオルフェーヴル産駒だし、ちょっと気になる存在。枠もいいのでロスなく前で運ぶことが条件。追い切りでも、パドックでもテンションが上がりやすいタイプなので、落ち着きが見られれば大穴として拾いたい。

アリーヴォ

前走の大阪杯の3着はヒシイグアスに先着したものの、内をロスなく通しての結果でもあると思うので、再現性は高くないのかなと。ただ、成長力に関しては認めないといけないし、本格化後は小回りで崩れていない面は評価したい。

前走はポジション取りが後ろになったが、距離延長でその点は乗りやすくなるのかなと思う。コーナー加速が上手くて、小回りでスピードも問われる1800m重賞を勝っているという部分ではヒシイグアスと似ている面もあるので、合わせて狙ってもいいかな。

軽く消し馬を話すと

タイトルホルダー

重賞で勝った弥生賞菊花賞日経賞はいずれも逃げてのレース。2着の皐月賞も3角で動いて早めに先頭で最終コーナーを回っている。

自分の形に持ち運べた際に大きなパフォーマンスを発揮しているが、有馬記念のようにパンサラッサを番手から捕まえに行く競馬で甘さが出た。

この馬のパターンとして、中盤で13秒台を連発して大きく息を入れながらも、再加速で11秒台前半まで引き上げられるギアチェンジ能力の高さを用いたレースが得意なので、飛ばすパンサラッサを前にして、同じ芸当は通用しないと見て軽視。

デアリングタクト

前走の6着は見事。故障明け、マイルで先行して伸びない内を通して接戦に持ち込めているので、競走能力の喪失というのは考えなくていいかな。

ただ、小回りはマイナスだと思っていて、故障前も香港で敗れているし、中京でも前でコントロールされると、やっとラスト1Fで差してくる程度になってしまうので、本質的には東京ベストタイプ。