【G1予想】ヴィクトリアマイル

東京11R ヴィクトリアマイル

★ポイント

今週から東京芝コースはBコース替わりで仮柵が外へ移動する。更に今週は金曜に雨が降り、土曜の朝まで降り続いた事もあって馬場読みが難しい週になる。

土曜開催は4Rは稍重で始まり、メインの京王杯は良に回復した状態で行われた。昼の条件戦も稍重発表ながらも時計は出ているように見られたし、京王杯も1.20.2なら東京にしては少し掛かる程度だと思うので、ここから回復すると考えればレース当日はやや高速馬場ぐらいの開催になりそう。

展開的にはローザノワールが行く形。番手にソダシ、外からレイパパレが行くところをスプリントから挑むレシステンシアが単独2番手を取る形。

番手グループも有力どころなので、その後ろを取りそうなソングラインやアンドヴァラナウトもこれらをマークして早めに捕まえそうな展開になりそうなので、ペースは流れそう。走破タイムは21秒台中盤ぐらい。

 

◎ディヴィーナ

〇ソダシ

▲アンドヴァラナウト

△ソングライン

△マジックキャッスル

△ファインルージュ

OPクラス未経験、重賞初出走も成長見込めるディヴィーナ

昨年よりはメンバーが豪華な今年のVMだが、有力どころは弱点もしっかり持ち合わせているし、付け入る隙はあると見て、穴馬からディヴィーナを取り上げた。

重賞経験はないが、3走前の2勝クラスで先週3勝Cを3馬身差圧勝でオープン入りを決めたジャスティンカフェに1馬身半差付けての快勝。スローペースの瞬発力勝負でL2Fで10.7の高速ラップも踏んで、ジャスティンカフェを全く詰め寄らせないパフォーマンスは見事だった。

モーリス産駒ながらもヴィルシーナの瞬発性が強く出ていて、前走で稍重を勝ったものの、生涯8レース中で良馬場経験は3走だけでマイルに限れば2戦2勝。

追い切りも1週前にかなり攻めた内容で時計を出してきているので、体調は良さそうだし、重賞でも通用する脚力は持ち合わせている。

雨の心配はあったが、良馬場への回復は間違いないし、スピードを生かしやすい馬場になるだろうから、内枠を引けた今回はソダシやソングラインを見ながら運べそうな位置には付けられそうなので、初重賞で一変する可能性にかけたい。

相手本線に桜花賞馬のソダシ

正直雨で馬場が重くなってしまって、パワーを問われるレースになるなら嫌いたい部分は強かったけど、馬場が戻りそうなので買いたい。

ダート2戦はチャンピオンズCは3歳牝馬が簡単に通用する舞台でもないし、馬場もパサパサのダートだった。前走フェブラリーSは重馬場になった事でよりスピードを生かせるレースになったし、本来の東京ダートらしい持続力の決め手を問われなかったのが好走要因の一つ。ただ、3着は歴史的な好走フェブラリーS牝馬の優勝は過去一度もなく、2000年のゴールドティアラの2着が最高着順で着内すら2001年のトゥザヴィクトリー以来の22年ぶりの偉業だった。

それだけのスーパーホースという事は間違いないと思うし、芝もダートもマイルでは崩れていないのは強み。強みはレコードで走れるスピード能力、ペースが速くなっても、距離が多少伸びても脚が溜まる追走スピードにあると思うので、良馬場なら力を発揮してきそう。

 

以下は軽く解説

アンドヴァラナウト

ローズSの勝ち方が強く、中団で折り合ってギアチェンジの良さで抜け出した形。秋華賞も好位の内から一脚使って3着に滑り込んだ辺りを見ても、立ち回りと一瞬の脚の使いどころが問われる馬。先行勢も多いので外を引いてしまったのはややマイナスではあるが、前走はメンバーレベルこそ低いが、中盤に息の入らない11秒台を中盤から連続して問われる流れの中でも踏ん張れたん辺りは能力の高さを感じた。

ソングライン

昨年NHKマイルでシュネルマイスターにタイム差なしで走れている面を評価したい。騎手も右回りでの不安を口にしているので、恐らく右手前のコーナリングに欠点があるのだろう。(桜花賞でメイケイエールにぶつけられたショックなのかは分からないが、、)東京は安定して走るし、前走1351ターフスプリントも左回り。ただ、前走は付けた着差的にパフォーマンスの高さは感じなかったし、富士Sも4キロ貰ったサトノウィザードにゴール前は詰め寄られている辺りから、古馬になって一枚パフォーマンスは上げてきてほしい。

その点はキズナの成長力に期待する部分はあるけど、ベストは1400mなのでゴール前に伸びを欠いてしまうというシーンは考えられる。

マジックキャッスル

昨年のVM組は基本的には嫌いたいんだけど、昨年秋からの低迷期は抜け出せたとは思う。追い切りもトラックでやれていて、良かった頃のスピードは戻った様子。

レースとしては後方にはなるだろうから、内を上手く掬えればな~という形かな。

ファインルージュ

前走はイルーシヴパンサー、カラテと強い相手との久々のマイル戦で2着というのは上々の内容。休み明けで+16キロでも馬体は太く映らなかったので、しっかり仕上げての実績だと思う。順調に来ていれば本命も考えたが、蹄の状態を見ながらの仕上げという事で、前走比だと良く映らなかったので、大きな上積みまではいかない。

デアリングタクト

繋靭帯炎からの復帰レースになるが、初戦という事もあって馬券的には買わない。

過去に父エピファネイアハープスターシーザリオらも引退の引き金になった大きな故障なので、まずはこのレースを走り切る事が大事だと思う。

得意の東京とはいえ、マイルへの短縮は適性的には短いと思うし、過去にもショウナンパンドラミッキークイーンも苦戦しているので、能力の高さだけでは一筋縄ではいかないレース。ここは静観して、走りを見届けたいし、狙うなら秋の府中で。

レシステンシア

近走はずっと1200mを使われてきたので、いい印象はないし、昨年のVMと2020年のマイルCSでマイル適性の答えは出ているような感じはする。馬券としては買わない。

前走の敗因はハイペースで直線の余力がなくなった事だろう。横山武史騎手が今年の春に人気馬を飛ばしまくって叩かれているが、逆に騎手の乗りミスと思えるのはこの馬の高松宮ぐらいだと思うので、これを機にここで書いておきます。

エフフォーリア、ナミュール、キラーアビリティ、ソネットフレーズは乗りミスではなく、状態面が大きいと思う。

レイパパレ

距離短縮で久々のマイルに挑戦するわけだが、折り合い的な面でいうと短縮はアリだと思うけど、鋭いギアチェンジや高速持続力がある訳ではないので、東京コースとの相性はあんまり良くないのかなとは思う。

重馬場開催になった時に、後続の脚を削ぐ形で淡々と進めた時の怖さはあるけど、現時点で高い決め手は見せていないので、狙いにくいかな。

短縮で折り合いを欠いてしまうと今後はマイル前後にしか使えなくなってしまいそうなので、陣営的には結果を出したいところだろう。