【G1予想】NHKマイルC

 

東京11R NHKマイル

★ポイント

先週の東京は土曜は良馬場の高速馬場、日曜に雨が降った事で時計が少しだけ掛かり、差し馬の台頭も見られた。

しかし、今週土曜の東京は雨予報があったが、全く降らずに終日良馬場開催。

全体的に時計も速くて、3歳未勝利戦のマイルで1.34.7が出ていたので、先週の土曜ぐらいの馬場状況には戻ってきている。恐らく1分32秒台の決着にはなりそう。

スプリントで結果を出してNTZでも勝利したジャングロはスピード任せの追い切りを慣行しているし、これがハナ濃厚だろう。

ジャングロの鞍上武豊騎手は共同会見でも「距離は長い。東京だと前半ゆっくりと」と話しているので、息を入れつつのややミドル程度で逃げて、直線スピードを問われるようなレース展開になりそう。

 

◎セリフォス

〇インダストリア

▲トウシンマカオ

中心視したいのは1番人気になりそうなセリフォス

まぁ人気でもしょうがないかなと。

朝日杯FSでドウデュースに敗れたが、ペースが流れて前に言った馬が崩れる中、先行馬で唯一掲示板内に残ったのはこの馬だっただけに、負けて強しの内容だとは思う。

更に言うとゲートで一歩遅れて先団にリカバリする為に脚を使った部分もあるし、急かした事で明らかに掛かってしまったので、そこがゴール前の決め手に差が出たか。

休み明けに関しては京都2歳でソネットフレーズにクビ差迫られるぐらいなので、やや怖い部分ではあるが、2週前と1週前追い切りで速い時計を出しているし、大きな不安もないだろう。

無理にポジションを取りに行って掛かる部分もあって、ゲートも上手くない面もあるので、川田・Cデムーロ→福永替わりというのもプラスになりそう。

 

相手本線は短縮、東京替わりが向きそうなインダストリア

前走は弥生賞で5着。4角で外に振られて大外を回る形になりながらも、ドウデュースらを上回る終いの脚で伸びていただけに、小回りコースは向かなかった。

東京に舞台を戻すのも良いし、かなり筋肉質な馬体をしているだけに、距離短縮というのもこの馬には合うだろう。

攻めた追い切りはできているが、右前脚のエクイロックスは今回が初めてだったので、中間に何かしらダメージがあったのかと勘ぐってしまう部分があったので本命までは推せなかったが、舞台替わりでの好走はあるかなと。

 

穴で期待したいのは距離延長組のトウシンマカオ

前走は別定戦で1キロ重い57キロを背負い、直線は馬群の中でなかなか抜け出せず不利を食らったレースだったが、先行馬で唯一掲示板に残した(今日2回目)辺りは評価できるし、1400で活躍している馬だが、クロッカス、朝日杯、京王杯は中盤緩んである程度の瞬発力を問われるようなレース展開だったので、マイルまでは距離は持つと思っている。

相対的に見て上がりが掛かってしまうとスタミナ面で難しいかなと見ていたけど、土曜に雨がほぼ降らず、高速状態で内も止まらない馬場なので、ここは馬券内のチャンスは十分にある。テンションが高ぶる馬なので、戸崎騎手の継続騎乗も好材料だし、インダストリア乗らなくてありがとうという形で、この馬の好走に期待する。

 

軽く各馬解説

1.マテンロウオリオン

休み明けの前走よりは上積みはありそう。良い脚は一瞬のタイプなので、内を利して良い位置で運べればチャンスはありそう。

2.ソネットフレーズ

脚元の具合でクイーンCを使えず、長欠明けで初G1に。追い切りも目立たず、大きな上積みはないのかなと。セリフォスとのクビ差は好走だが、こちらは内をロスなく通していて相手は大外をぶん回す形。しかも相手は仕上げ途上で挑んだレースだっただけに、このクビ差2着はアテにしなくていいだろう。

3.ソリタリオ

前走はポジションを取れなかったのが最大の敗因。緩い馬場も合わなかった。本質は小回り向きで中山の方がいい。

4.キングエルメス

前走は骨折長欠明けとはいえ、内をロスなく通せたし、展開が向いた3着だった。

トウセンマカオと比較すると、1400m向きなのはこちらかなと思うけど、マイルだと少し距離長いと。

7.タイセイディバイン

ここ2走は短縮してマイル前後で良さが出た。前走よりも2走前のファルコンSで追い出し待たされながらも外に切り返して伸びてきた内容がいいので、チャンスはありそう。

8.アルーリングウェイ

桜花賞はバイアスに習ったレース運びはできたが、結果的に外を回した何頭かには交わされているので、能力的には高い評価はできないかな。さすがに前走がメイチだっただろうし、今回は中3で輸送もあって追い切りも軽いので、少し厳しいかな。

13.ジャングロ

ハナ濃厚で、この馬の出方は気になる。上述したように武豊騎手は東京コースと距離に不安を抱いているので、多分そんな飛ばしていかないと思う。前走でマイルをこなせたのも、コーナリングからの一脚に重きを置ける中山だからできた事だと思うので、逃げ残る戦は消している。

16.プルパレイ

内なら重い印を考えたんだけど、外枠だと出していって壁作れないと掛かってしまうので、枠順は大きくマイナスだろう。ただ、ミルコが継続して乗っているのは心強いと思うし、後ろから差し脚勝負もできているので紐で抑えてもいい。

18.ダノンスコーピオ

前走は中盤緩んでの瞬発戦で勝利。東京のマイルだと阪神での一瞬タイプというより、長く良い脚を求められるので、このアーリントンCは直結しにくいかなと。

ただ、朝日杯も共同通信杯の時もエンジンの掛かり遅さもあったし、まだ力を出し切れてない部分はあったので、ここに来ての成長はあるかもしれない。でも、18番枠で外を走り続けて弾けるイメージもない。