東京11R 青葉賞
★ポイント
先週開幕した東京開催。フローラSが行われた日曜日は終日雨が降り続けたが、馬場は継続して良馬場で行われた。
時計も速かったし、日曜は逃げ馬が2勝2着1回と前にバイアスが寄っていた。
1週間経って金曜日にかなり降ったので、開催日の土曜で晴れたとしても、水分を含んだ状態で下級クラスのレースが行われれば、少し傷みは出てくるだろうと想定。
ベースは良馬場だけど、パンパンの高速まで行かない程度になりそう。
展開的には確固たる逃げ馬は不在だが、出遅れなければオウケンボルトが行く事になりそうだけど、逃げた時も62秒とかのドスロー逃げなので、ペースは作ってこないだろう。ロードレゼルもゲートは安定しているが、川田騎手だし、内で溜めるレースをずっと試行しているので、ここに来ての逃げは考えずらい。
また、ジャスティンスカイは出脚も速いし、先行気質が高めな武史騎手なので、これが思い切っていくパターンも。どちらにせよ、スローペースで直線の末脚比べになりそうだ。
◎エターナルビクトリ
〇グランシエロ
▲ジャスティンスカイ
人気の中心レヴァンジルは気性面の不安もあり、今回は軽視。
リステッド2着の実績もあって、メンバー中上位の能力には間違いないが、追い切りでかなり発汗が目立ったし、テンションも高く抑えが効かないような仕草が見られたので、一番人気になるのなら嫌って妙味を狙いたい。
同条件のゆりかもめ賞は理想的なレースで、好位外で脚を溜めつつ、ドスローの上がり勝負を34.0の上がりで勝利した。すみれSで着順が入れ替わる2着のポットボレットと同等の走りで安定感は見せているが、この時はまだ追い切りで我慢も効いていた。
前走すみれSで初めてハナを奪った影響も少なからずあるのかなと。
今回の本命は◎エターナルビクトリ
前走は中山で1勝クラスを勝ち上がったのだが、先行馬が残る展開を、後方2番手から大外をぶん回して小回りの中山2000mを差し切ったインパクトが大きい。
2走前の中京で少しポジションを取りに行った中でラストの爆発力はやや薄れてはいたが、折り合いもついて距離への対応も見せた。東京に舞台を移すのは大きくプラスに働くだろうし、メンバー的にもそこまで強力でもないので、末脚全開なら勝負になる。
相手本線は〇グランシエロ
ハーツ産駒らしく、まだ序盤のスピードが足りず、ゲートが甘い面もあり勝ち切れないレースが続いていたが、2400mへ距離を伸ばすのはプラス材料だろう。
毎回終いは必ず良い末脚は使ってくるし、この馬自身のポテンシャルはそこそこ高いと思うので、ベスト舞台になりそうな東京2400m替わりで期待したい。
抜かりない仕上がりも好感で、メンバー中で最も追い切りで動いたように見えたので、自身の力は出し切ってくれるだろう。
3番手に▲ジャスティンスカイ
前走は久々でプラス22キロの馬体増が影響するも2着。瞬発力を問われて良いタイプではなく、洋芝札幌で好走したように少し力のいる馬場でしぶとさを発揮できるタイプなので、金曜にひと雨降ってくれたのは、恵みの雨になりそう。
展開予想が難しいぐらい、隊列は読めない中で、出脚が安定しているこの馬はある程度前目のポジションは取れそうなのも買いたい要因の一つ。