東京11R 共同通信杯
★ポイント
東京は中間木曜の降雪の影響で、ダートこそ重開催でしたが、芝コースは終日良馬場で行われた。
時計に影響せず、先週と同じようなタイムが出ているし、上がりも33秒は出る。
馬場に関しては真ん中から外目が伸びていて、箱根特別では逃げ馬で4角先頭で迎えたルメール騎手の馬が馬場の外目に出していたので、気持ち外寄りがいいのかも。
それでも内がダメという訳でもないし、痛みも気にならない。
◎ダノンベルーガ
〇ジオグリフ
▲アサヒ
ダービーへの登竜門。クラシックを占う大きな一戦。
素質だけで評価したい◎ダノンベルーガ
1戦1勝の身で重賞初挑戦。前走は2000mで中団待機から上がり33.1の末脚で勝利。
折り合い問題なしで11.2-11.2-11.5をラスト流す余裕十分の圧勝だった。
追われてからのストライド走法はとても光るものがあった。
余談だが、この日現地にいてパドックまで見ていたが、ハーツ産駒らしい緩さもあって2着だったバトルボーンの方が馬券的には良いかなと思ってたので、この勝ちっぷりは驚いた。
そこから3ヶ月でまともな成長曲線なら、ジオグリフやダノンスコーピオンら相手でも、瞬発力勝負になりやすい東京の舞台なら通用してもいいだろうという期待も含めて本命にした。
東京1800の舞台適正で〇ジオグリフ
前走は朝日杯に出走するも5着。短縮で追走スピードが上がった事で序盤から置かれて後方2番手を追走。直線で大外に出したが前には届かずという結果。完全に敗因は距離で、翌週のホープフルSに出なかったのはノーザンFの使い分けなのか。。。
新馬でアサヒを破っているし、2戦目の札幌2歳Sは4馬身差の圧勝。ともに1800mでのレースで高いパフォーマンスを発揮しているように、距離適性は1800~2000辺りと考えて良さそう。
個人的にはこの2戦だけではあんまり評価していなかったけど、朝日杯の脚の余し方で器の大きさを感じたってところかな。
3番手は東京適性も高い▲アサヒ
3戦目で初勝利したのですが、そこまで初戦は相手ジオグリフ、2戦目出遅れ、3戦目で勝利。4戦目は東スポ杯に出走するもイクイノックスの壁は高く、敗れて2着。
ややフラついたり、折り合いに少し苦労する面があって田辺騎手も前半抑えて教育した分、勝ち上がりは遅くなったが東スポ杯でも勝ち負けできたと見ている。
抑えてただけで出脚は近2走は悪くないので、ある程度の位置は取れると思うし、反応も良い馬なので大崩れはないかなと。東スポ杯もダンテスヴュー、アルナシーム、レッドベルアームの次走の活躍度からしてレベルも高い一戦だったと思うので、ここでも通用する。
3頭以外は少し印落としたので各馬少し解説
アバンチュリエは出脚の遅さがネック。小回り中山よりも東京の方がいいけど、相手強いのでレベルが足りないか。
アケルナルスターも後方からの展開任せの追い込み馬。東京替わりはプラスだろうけど、相手強い。自身より前にいる有力馬より速い脚使わないといけないからな。
ビーアストニッシドは逃げた2走前から一転して、前走シンザン記念は中団策。4着だったが内容的には前進。それでも京都2歳は展開に恵まれたし、シンザン記念もレベルは高くないと思うので軽視かな。決め手を問われる舞台も良くない。
ダノンスコーピオンは3連系なら抑えとこうかという程度の評価まで。前走の実績からして人気するかなと思ったけど、多分追い切りで嫌われてるのだろう。
前走はジオグリフと同じくマイルへは短縮だったので、敗因を距離に求めてもいいが、スムーズな競馬をした割には弾けなかったのは、決め手の薄さかなと思う。
ここまでエンジンの掛かり遅さが目立っているので、距離延長は良いけど、東京になるのはプラスではない。良くなるのは先だろう。
牡馬クラシック路線について
2歳G1タイトルはドウデュース、キラーアビリティが勝ち取ったが、パフォーマンス的に東スポ杯を勝ったイクイノックスの存在はやや抜けて強烈だったかもしれない。前者の2頭は小回り適性で皐月賞が適舞台か。
セントポーリア賞を好時計で制したドゥラドーレス、共同通信杯出走のダノンベルーガは東京適性も高く、まだキャリアは浅いが素質は十分。
皐月賞寄りだとオニャンコポン、リューベックも注目。マイル路線においては朝日杯で負けて強しの内容だったセリフォスが一枚抜けているかも。