阪神11R エリザベス女王杯
◎クラヴェル
〇テルツェット
▲アカイトリノムスメ
△レイパパレ
△ランブリングアレー
△ソフトフルート
昨年覇者のラッキーライラックが引退し、同じく昨年2着馬サラキアも同年有馬記念にて引退。また、現役最強クロノジェネシス、昨年3着でG1を2勝しているラヴズオンリーユーも不在の牝馬限定G1エリザベス女王杯。
人気の中心は大阪杯でコントレイル、グランアレグリアを倒したレイパパレ
川田騎手がアメリカ遠征という事で初のルメール騎手への乗り替わりで挑む一戦だが、個人的評価は「紐程度」で抑えでいいかなといった所。
チャレンジC、大阪杯の後の宝塚記念、オールカマーは距離を2200mに伸ばして3着、4着と勝ち負けはできていない。
気性的に難しい面があって、直線向くまでにスタミナを減らしていって、最後にバテて差されているように見えるので、今回も少し距離適性にケチを付けたい。
宝塚記念で牡馬相手に3着に来ているので、単純に同じ舞台の阪神2200牝限なら勝ち負けして欲しい部分はあるが、ユニコーンライオンに差し返された内容はいただけないかな。答え合わせはオールカマーで出せていて、前半スローペースのロングスパート決戦で最後に脚が上がってしまった。2200mは長い。ベストは2000m前後で前半のスピードを生かして、上がり勝負にしない事だろう。
そして、今回狙いたいのは大穴◎クラヴェル
ここまでマーメイドSを51キロで2着した後も軽斤量での好走に留まり、勝ち切れていない面を見ても、やや足りない馬柱。
若駒の時はなかなか体重が増えず、気性の悪さも目立っていたが、横山典騎手が継続騎乗で後方から折り合って末脚を伸ばす競馬を教えて徐々に結果が出ているので、人気薄で相手もそんなにレベルが高くないので、一発狙いたい。
対抗は〇テルツェット
これは本命と悩んだけど、◎〇セットで買いたい。
ポイントとしては前走の函館記念でマジックキャッスルを相手に後方から馬群を縫って追い込んできて、差し切った内容が素晴らしい。叩き台とはいえ、府中牝馬Sよりも状態は間違いなく良かったマジックキャッスルだし、もし体調万全で出ていれば人気になっていたであろう馬だからね。
VMは短かったし、ゆったり入れる距離延長の2200mは歓迎。課題は出遅れ癖と初の関西輸送。
前走は阪神小回りでタフさを問われると怪しいんじゃないかと、消し評価をしてしまったが、現実ではその不安を一切感じさせない走りで最後の一冠を勝ち取った。
オークスで外差し展開の中を内でしぶとく2着に残して最も強い競馬を見せていただけに、中距離路線では評価を落とすべきではなかった。
中3週で連続での長距離輸送で不安もある中、追い切りもかなり攻められていたので、秋華賞をぶっつけで挑んだ分、余力をまだ残しているといった感じ。
若駒の時はゲートに課題があったが、馬体の成長とともに改善しているし、競馬の幅がとても広がったので、大崩れはしないだろう。
今回のレースはこの印上位3頭を抜けて評価しているので、馬券的には◎〇▲の中で強めに狙いたい。
△以下を簡単に寸評
・イズジョーノキセキ
3勝クラスの馬でマーメイドSは過剰人気だったかな。条件クラスで軽い馬場の時が狙い目。ここでは家賃高い。
・ステラリア
秋華賞は出負けして後方からで、直線も伸びて上がり2位ではあるが、ジリジリとしていて目を見張る脚はない。2戦目の上積みがあったとしても、時計掛かる馬場では難しいかな。一線級ではまだ足りない。
・ランブリングアレー
距離伸ばした前走は溜める競馬で良い所なし。牝限重賞では勝負になっているし、2200mはベストではないが、時計掛かる馬場ならチャンスはあるかも。△で拾う。
・シャムロックヒル
前走は1800mで距離短かった。50キロで好走したマーメイドSは藤懸騎手の好騎乗も光っただけに、ちょっと買いにくいかな。2200mで狙うなら先手取って淡々と逃げてほしい。
・ウインマリリン
下半期G1始まるときは「エリ女はウインマリリン」と決めていて、グリチャの炎の十番勝負でも指名してたんだけど、ちょっと調整がね。オールカマー後に腫れ物の状態が酷くなったようで、陣営も弱気。不安込みで本命にするなら、他の万全な馬を選びたかったので、今回は馬券では見送り。
・ムジカ
時計掛かる馬場の長距離は合うが、前走でソフトフルートや3歳牝馬に敗れているので、まだ家賃高い。
・ソフトフルート
長丁場で溜める形がベスト。ディープだが、時計掛かる馬場でのしぶとく伸びる持続力寄りの末脚が魅力。昨年同レース6着だが、京都→阪神で馬場も高速→タフ馬場なのでチャンスは十分にある。
・デゼル
前走はなぜ先行したのか?阪神牝馬Sの形がベストで、距離伸ばして良さはない。
・リュヌルージュ
さすがにないな。昨年中山牝馬好走時は後ろから差してこれないような大雪の中、番手から粘ってのもの。
・ロザムール
控えるとパッタリな馬なので押してハナを奪うだろう。ゆっくり入っても良さが出ないタイプなので、逃げてからスローに落とすだけ落とす三浦騎手やあまり逃げ意識がない池添騎手とは手が合わないんじゃないかな。
・ウインキートス
前走仕上がり◎で、内を立ち回って好走も2戦目でお釣りどうか。前走は立ち回りを生かしたが、外枠に入ってしまったので、やや厳しいかな。
後方から堅実な末脚を出せるタイプで、舞台適正は良い。どこかのタイミングで捲るなりしないと直線だけでは難しい。幸騎手なので、あまり道中のアクションも考えにくい。
・コトブキテティス
いきなりメンバー強くなりすぎ&大外枠。アルゼンチン共和国杯出たほうが良かったんじゃ。