【G1予想】天皇賞秋

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東京11R 天皇賞

◎グランアレグリア

〇エフフォーリア

▲トーセンスーリヤ

△コントレイル

 

 

東京競馬場で行われる秋初戦のG1レースですが、強力なメンバーが揃っていて、とりあえずこの3強をどう見るかが重要ですかね。その3席が空くのか、他の馬が割り込めるかどうか。

コントレイル、グランアレグリア、エフフォーリアともに府中ではG1を勝っていて、得意としている舞台なのは間違いないので、それぞれの特性についてを中心に書いていきたいと思います。

 

 

まずエフフォーリア

4連勝で皐月賞を獲ったが、2冠目のダービーは最内枠を引いておぜん立てが整ったかに見えたが、皐月賞以外のレースでステップを踏んできたシャフリヤールに敗れて2着。そこから菊花賞には挑まず、天皇賞秋へ出走を決めた。

菊ではなく秋天を目指した理由として、ノーザンFの牧場長が水上学先生のYouTubeにて「2冠取っていれば菊を目指した。秋に複数レースを使いたいので、今年は阪神開催でよりタフな菊花賞を使ってしまうと、その後のレースへの出走に対して影響が出る可能性があるから」と話してくれています。

 

秋天出走にあたって、東京2000mに関してはベスト条件だと思いますね。

ワンターンで前半ゆったり入って、後半のトップスピード勝負になりやすいのが秋天の特徴。エフフォーリアの最大の武器はギアチェンジ能力で、共同通信杯もダービーも坂での加速で他馬を圧倒して突き放している。タイプ的にイスラボニータ

ラブリーデイに近いので、今回も好位で進められそうなので、直線でのひと脚は必ず使ってくるんじゃないかな。

大きな弱点はまだ見せてないが、シャフリヤールに差されたのはラストでラップを落とした点なので、持続力も悪くないんだけど、トップレベルに行くと最後甘いのかなという感じ。それでも東京2400mよりかは持続力というよりも瞬発力が問われる舞台が東京2000mなのでベストパフォーマンスを発揮する舞台には間違いない。

展開的には父親横山典弘が騎乗するカイザーミノルがハナを切りそうなのは大きな味方かもしれない。グランとコントレイルに対してはギアチェンジの高さで一瞬の抜け出しで上回るのがベストなので、展開的には向いてくると思う。

 

 

 

次に3冠馬コントレイル

矢作調教師は引退までラスト2戦と明言していて、今回の天皇賞秋とジャパンカップの2レースを持って引退することとなる。

コントレイルのストロングポイントとしては持続力の高さと総合力の高さでしょう。

昨年のダービーは前半1000mが3秒以上遅いスローペースだが、中盤からマイラプソディの捲りでラスト4Fから11秒台に突入するロングスパート決戦で持続力を要求されたが、前目で先行しつつも上がりも最速でまとめてサリオス以下を千切った。

伝説のレースになったジャパンカップもキセキが単騎で逃げて、レース上がりが37.8とバテ合いになる中で、デアリングタクトより外を回って伸びてきているので、エンジンが掛かってからの持続力はかなり高いレベルにある。

 

このジャパンカップも内が荒れていてパンパンの良馬場ではない中での好走だし、距離3200mの菊花賞もベストパフォーマンスではないが、こなしているので馬場や距離への対応力・総合力に関してはグランアレグリアとエフフォーリアに勝る。

 

 

 

最後にグランアレグリア。これが本命で行きます。

この馬のストロングポイントと言えば高速馬場ならどの距離でも高いパフォーマンスで走れるスピード値ですかね。

崩れた大阪杯は道悪によってスピードを削がれてしまった事が明確な敗因だろうし、3歳のNHKマイルは気性的な部分で、今は改善済み。

前走の安田記念でダノンキングリーに土を付けられた事に関しては、上がりでは圧倒したが、ゲートで一歩遅れて、促しつつもあまり良い位置を取れずに直線に入ってしまい、ダノンキングリーを見れる位置ではあったものの、勝負所で抜け出すのに時間が掛かってしまった。

 

元々中距離でもやれる馬だと思っていたし、今やマイルだと前半でやや追走に忙しさも見えてきたので、東京2000m替わりはプラス。

雨が降って時計を要するような馬場になってしまったら馬券的にはパスする可能性もあるが、普通の馬場でやれるようなら中心視。

 

位置取り的にカイザーミノルが逃げるなら、エフフォーリア武史へのアシストでペースを抑えてくるだろうし、番手濃厚なトーセンスーリヤも和生だから無理せずスローペースからの瞬発力戦になってきそう。

この辺りに外からポジションを取りたいヒシイグアス、3強より前で粘るしかないポタジェ、カレンブーケドールが3列目を狙ってきそう。

 

3強でコントレイルを下げたのは初58キロと4歳ディープの衰えも少しはあるけど、位置取りが少し微妙。前にエフフォーリアを置けるなら、抜けだす進路はあるが、3歳のクラシックの際はずっとディープボンドにラビットをしてもらっていたように、動き出しはあまり良くないタイプなので、最内枠になったのは歓迎ではない気がする。

ノーザン系は間違いなく、この馬をマークしてくるだろうから、内でゴチャゴチャして抜け出しが遅れると、隙が出てくる。

 

トーセンスーリヤを上げているのは展開利。

穴を見つけるとしたら、ペースをコントロールしてきそうな先行勢かなと。

前走は差し競馬だったが、マイネルファンロンには2.5キロ差、詰め寄った3着クラヴェルとは5.5キロ差あったのだから大健闘なんじゃないかな。恐らく今回は前目で乗ってきそうだし、後続が仕掛けを待ってくれればチャンスはある。

ただ、時計の掛かる馬場の方がいいので、現実的に馬券になるならひと雨欲しい。

 

人気的にはサンレイポケットは2000mに延長してきたのはプラスになりそうで、使い続けてきた左回りで十分チャンスではありそうだが、3強よりポジションは後ろからだと厳しいかな。来るとするならバテ差しよね。

 

レンブーケドールはズブさが出ているので、2000mは短いかもしれない。反応の良さが今年の春から薄れてきたし、これは長距離仕様に作られてきたからやむを得ないかもしれないが、現状だと買いたくないかな。

あと叩いた2,3戦目でパフォーマンスを上げるタイプなので秋天で消して、ジャパンカップで買いたい。

 

ワールドプレミアユーキャンスマイルは東京は合いそうだけど、距離がさすがに短いですね。恐らくジャパンカップへの叩きだろうから、今回は狙いたくないね。