阪神11R 菊花賞
◎タイトルホルダー
〇レッドジェネシス
▲ヴィクティファルス
☆ディープモンスター
最後の一冠を狙う◎タイトルホルダーから勝負。
皐月賞、ダービーの勝ち馬が不在で混戦模様ではあるが、春の実績もあって3000mへの距離対応も考えるとタイトルホルダーを軸にしたいかな。
今までの戦績的にも高速馬場で速いラップを問われたダービーや、東スポ杯は大崩れはしていないものの、瞬発的なラップには対応できずに前でなだれ込むような形。ここまでのベストレースは皐月賞と弥生賞だろう。
皐月賞は5F勝負になって3角で後続から仕掛けがあって、早めに先頭に躍り出てしまい、内から勝ち馬のエフフォーリアに抜け出されてしまったが、それ以外には差される事なく2着で走破。
弥生賞は前半62.6のスローで楽に逃げる事ができた。この時点では重賞未勝利でマークも厳しくなかったのが功を奏した形だが、直線の抜け出す脚はしっかりしていてギアチェンジ能力も見せている。
この2レースともに、共通して馬場が重かった事が後ろから差せなくした要因でもあるし、弥生賞もドスローの瞬発力勝負だったが、最速ラップはL2Fで11.0と超高速なラップではないのがこの馬の良さを引き出したのかなと思う。
前走は折り合いを重視した結果、抜け出せずに内で詰まって大敗してしまったが、調教師も騎手も口を揃えて折り合いを気にしていたので、前走に関してはやれるレースはしたんじゃないかなと見ている。
枠も内を引いて、ハナを切りそうなワールドリバイバルの番手を取っても良いし、2列目には楽に付けられそうな3番枠を引けたのはかなり有利に働きそう。
母方血統がステイヤーの血を濃く持っている点からも、今後中長距離のレースで活躍してくれるだろうと思っているので、まずは最初のタイトルを獲得してもらいたい。
相手本線に〇レッドジェネシス
ベストレースは京都新聞杯。馬場は重くなかったが、5F戦になってルペルカーリアが早く抜け出して持久戦になったのを、固まった馬群グループから追って差し切った。ルペルカーリアやマカオンドールがその後弾けていないので、レースレベル的には何とも言えないが、コーナーでやや外を回しつつもバテずに差してきたので、この馬は長距離が合うんだろうなと。
前走も出遅れるも、時計の掛かる馬場で結果を出したので距離が延びるのは相対的に大きくプラスのはず。ディープ産駒だけど、掻き込みが強いパワー型の馬。
あと注目したいのは▲ヴィクティファルス
スプリングSは荒れた馬場を外からボーデン、アサマノイタズラを凌いで勝利。その後は皐月賞、ダービーとパフォーマンスをかなり落としたが、スプリングSで激走した反動もあるだろう。前走は前のタイトルホルダーが詰まった影響を受けて、この馬も動けずに不完全燃焼に終わってしまった。
筋肉量が多いのでステイヤーらしさはないが、夏を越して胴の長さが出てきてハーツクライ産駒らしさを受けたので、まだ見限れない。
あとは☆ディープモンスター
気性面でかなり難しさがある馬だが、この馬も胴が長くて長距離に合いそうなタイプ。春の時点では全く勝負にならなかったが、晩成型血統なのでこれからが本番だろう。
出走馬の中で最も追い切りの動きに成長が見られたので、2019年のワールドプレミアの再来を狙って欲しい。
最後にステラヴェローチェに関しては軽視。
時計が掛かるレースになるのは向きそうだが、気性面でなかなか成長がないのが懸念材料かな。まぁディープモンスターはじめ他にも気性の不安が合って長距離で耐えられないような馬もいるんだけど、こちらは人気どころなのでね。
ここまで善戦止まりのレースが多いのは、折り合いを気にして位置取りが後ろ過ぎてしまう事が原因だろう。(高速ラップが苦手というのは、ダービーのラストの食い込みを見ると、改善していったような気はする)
シャフリヤール、エフフォーリアが不在なので人気を背負うことになりそうだが、現時点では菊花賞で買いたいタイプではない。
この2頭とは能力値的には遜色ないと思うので、2000m~2400m辺りなら軽い馬場でも気性の成長があれば逆転もできる器だとは見ている。