札幌11R 札幌2歳S
◎ダークエクリプス
〇ジオグリフ
▲トップキャスト
札幌競馬場は最終週。先週土曜日はA→Cコース替わりだったが外からの差しがかなり決まっていた。日曜も全体的に中目から外の差しが届いている様子だったので、コース替わりで内ラチが断然有利という馬場傾向ではないのでフラットな状態だと思う。
さほど痛みは見られないが、時計は掛かっているので最終週で多少は地力が問われる本来の札幌洋芝といった感じか。
器用さと上積みに期待する◎ダークエクリプス
若駒名鑑で紹介していない馬なのでざっくり前走を振り返る。
前走は函館1800mに出走。スッと速いスタートを切り、外の馬を行かせて前半は好位を追走。中盤でレースが動かず、団子の状態で直線に入り、残り200mを過ぎたところからゴーサイン。馬群の間をスッと抜け、完全に抜け出してからは騎手が後続を振り返る余裕の勝利。
5着馬、6着馬はその後勝ち上がり。
勝ち時計1.52.8は目立たないし、札幌2歳S出走中だとかなり遅い部類に入るのだが、全体的に時計が掛かっていたし、前半1000mが64.4とスローなのにラスト4Fでも12.6-12.2-11.8-11.8と仕掛けが著しく遅かった。
この馬自身の上がり2Fは手計で23.4ぐらいだが、ラスト1Fは10.9とかなり速いラップを踏んでいるので、秘めた末脚を感じさせられるし、ゴール板前は完全に流しているので、まだ上積みはあるはず。
加えてパドックからも新馬戦は少し腹回りが太目で、陣営も緩さを懸念していたので叩いて更に上向くと思うので、レース面の器用さと併せて本命で狙いたい。
相手本線には〇ジオグリフ
この馬はこれまで走った2歳馬の中でも上がりのラップは抜けているので、当然本命を考えたのだが、高速東京から時計の掛かる最終週の洋芝札幌でとなると一筋縄ではいかないというか、他の馬でも少しはチャンスがあるかなと思ったので対抗に留めた。
当然新馬からの上積みは考えなければならないが、ドスローなのに騎手が促しての追走だったので、小回りに替わって番手が少し下がる危険性がある。
エンジンの掛かりが遅く、追われてトップスピードまでにやや時間があるタイプなので、この舞台替わりは少し課題があるかもしれない。
ただ、追われてからの末脚は世代トップクラスだと思うので、追走ペースが上がって末脚を削がれることなく走り切れば突き抜けておかしくない存在。
トップキャスト
時計優秀で人気の中心の一角。前走の逃げてのパフォーマンスからして、メンバー強化で嫌いたい部分はあったが、他に逃げるような馬もいないので、枠の並び的にこの馬が内からスッと先手を取ってしまうだろう。
行くなら大外のトーセンヴァンノぐらいか。あとは逃げてもドスローだし、ダークエクリプスは切れ味出したいし、リューベックも2戦目は溜めたい筈。
シンティレーションを完封しているのを見ると、自分の形で運んだ時のパフォーマンスはかなり高い。
前走は押し出されての逃げでの勝利。ドスローながらラスト2Fー11.6-11.6を函館で出した点は新馬戦なら楽しみな内容ではあるが、今回は重賞でメンバー強化される中で前半の追走レベルが高くてスピードが武器のトップキャスト、10秒台で抜け出せる脚のあるダークエクリプス、末脚の持続力が高いジオグリフを相手とすると、現段階ではやや分が悪い。
全姉ディアドラは3歳の夏から本格的に覚醒したのを考えると、良くなっていくのはもっと先だと思うので2歳重賞で飛びついて買いたくはない。POG指名馬なんですけどね。