新潟11R 新潟2歳ステークス
新潟開催も終盤で、来週で最後なんだけど、馬場に関しては明らかに時計が掛かり始めてきている。外回り戦は明確に馬場真ん中どころが良く伸びてきている。
今年は例年のような上がり３Fが32秒台後半～33秒台中盤で直線でも10秒台の高速ラップを踏むというよりも、馬場が重いことで持続力も問われるレースになりそう。
◎オタルエバー
〇アライバル
▲クラウンドマジック
中心視したいのはオタルエバー
前走は緩い流れからの瞬間的な鋭さを見せてきたので、今回は時計が掛かっていて、相対的にアライバルと考えてしまった部分は正直大きい。それでも新馬戦で見た感覚からして2歳で早くから実績を積みそうだと感じたので、こちらを上に取った。
ラスト２Fで10.7を踏んできた点よりも、この馬を評価するポイントは完成度の高さ。
多少行きたがる面は見せたが、追われてからの反応の良さもいいし、若駒にしては追い切りも含めて手を抜いて走るような姿を見せていない賢さが魅力。重心が低い走法からしても「走りそうな馬だな」と感じた。
対抗は1番人気を背負うアライバル
ひいき目なしでメンバー中で最も新馬のパフォーマンスが高かったのはこの馬。
倒した2着以下がマイシンフォニーのハナ差を除いて軒並み勝ち上がっているし、そのレースでも前が止まらない流れを差し切っているのは優秀。
ただ陣営も脚元を不安視しているように、今回は最終追い切りを坂路に切り替えていて、全体的な時計は良かったが、ラストで12.6‐12.9と減速していて尚且つ騎乗した助手も肩ムチまで入れて追っての時計だったのが少し不安。
軽い馬場になったら思い切って消して妙味を取ろうかと思ってたけど、馬場状態がアライバルの新馬戦と同じぐらいの状態になってきたので素直に対抗でと。
ハービンジャーだし、トビも大きいので、雨馬場は向かないかもしれないが、時計が掛かってエンジンが掛かってからの持続力を問われるレースはベスト条件だろうからちゃんと走ってきそう。
3番手評価でクラウンドジャック
この馬も高速馬場なら消そうとは思ってたんだけど、現状の馬場は向くだろうと。
新馬戦は出遅れて、後方から進路をなかなか見つけられないレースだったが、脚を余しながらもゴール板前で差し切った。
正攻法パターンで2着だった馬（その後2着・3着）には上がりで0.6差も付けているので、一枚レベルが抜けていた。
本来ならマイルというよりも18‐20あたりで見たいタイプではあるが、瞬間的なラップを問われないような馬場になるのは好都合だし、継続騎乗でこの馬の脚の使い方も分かっている騎手なので馬券的にも狙いどころ。
この3頭以外は全て下げ評価というわけではないが、上位3頭だけの馬券を買うことになりそうなので短評までに。
セリフォス
前走は早めに先頭を取ってラスト流す余裕も見せての完勝。2着馬は次走勝ち上がり。
前進気勢が強くて、大トビで、加速力が武器というより淡々と全体的に同じような脚を使い続けるタイプっぽいんで適性は1400mぐらいなのかなと。
クレイドル
新馬は好位外で折り合って、ラスト２Fの瞬発力勝負を制した。新馬前日のコマンドラインと同じ時計で走っているが、こちらは小雨の降る状況での時計だったので牝限ながらもレベルの高いデビュー戦だった。（3・4着が勝ち上がり）
ただ現状牡馬と同斤量でとなると勝ち切るのは難しいかな。
能力は高く評価しているので実質4番手評価。血統的に馬場が重くなるから言いようには見えるが、器用さもあってギアチェンジも見せたので軽い馬場でもそこそこ活躍していくと思う。
ウインピクシス
前走圧勝だったが、福島1800mで前半1000mが64.1のドスローだったし、さすがにこのレースよりかは速い脚も求められるので、短縮も含めて簡単ではない。
馬券内に残るなら思い切って逃げたほうがいい。
スタニングローズ
距離延長の2戦目で一変。抜け出した時のラップは良かったが、ラストで結構止まっているし、その中で誰も差してきていないのでレースレベルが少し懐疑的。
