阪神11R 天皇賞春
・馬場と展開
土曜阪神は10Rで雨が降って稍重にはなっているけど、一日通して速い時計が出ている。これなら当日も高速馬場で行われるだろう。
ハナを切りそうなのはディアスティマかな。松籟Sで逃げて勝っているし、ブリンカー着用して逃げてからは好成績なので自らの形をここで崩したくもないだろう。
ジャコマルも調教師が「他に速い馬がいなければハナを叩きたい」と話しているが、あくまで他の馬の出方次第になる。
今年は京都競馬場の改修工事によって阪神3200mで行われるが、向こう正面からスタートして一周目は外回りコースを回って、2周目の3角から内回りに入っていくようなコースレイアウト。ゴール前の急坂を二度超えるのもあるし、決着前が内回りになるのでかなりタフさ、地力を問われるレースになりそう。
◎カレンブーケドール
△ディアスティマ
△ディープボンド
割と自信を持って◎カレンブーケドールを中心視したい。
・国枝厩舎で坂路追いのみ
という理由でジャパンカップで三冠馬とタイム差なしの4着だったこの馬がかなり人気を落として現在単勝複勝5番人気。
天皇賞春で敗れた牝馬は最近では18年スマートレイアー、15年デニムアンドルビー、10年メイショウベルーガなどだが、それらの馬よりカレンブーケドールは勝ち鞍こそ寂しい成績ではあるが、八大競走を含む重賞レースで2着6回と安定感を示している。
昨今の古馬中長距離路線は牝馬が幅を利かせていて、海外でも胸を張る活躍をしているクロノジェネシスやラヴズオンリーユーらと接戦している馬なので現役でもトップクラスの実績馬である事は間違いない。
国枝厩舎の坂路追いに関しては個人的にも、脚に不安のある馬をコース追いさせないのは知っていて気になっていた点ではあるが、今回は関西輸送を控えているので坂路でしか追い切らなかったというのは嫌わなくてもいい点かなとは思う。
良馬場開催で内枠を取れたなら好位後ろまでなら確実に取ってくれるだろうし、有力馬を見渡しても、出脚が速くなくてコーナリングで脆さがあるワールドプレミア、同じく追走が遅くて追い込み一辺倒のユーキャンスマイル、折り合い重視で前半から急かしたくないアリストテレスと後方待機勢が揃ったので、各馬よりも前で進められるのは単純に大きなアドバンテージになる。
勝ち星はかなり遠ざかっているが、どんなレースにも適応できる自在性が武器なので器用に立ち回って悲願の重賞タイトルを取ってほしい。