中山11R 弥生賞ディープインパクト記念
・馬場と展開
当日の雨は避けられたものの、時計は掛かっていた。
時計比較だと、例を挙げると土曜8R古馬1勝Cのマイルで1.34.7
先週の3歳1勝Cのマイルでは1.33.7、3歳未勝利で1.35.2だった。
傾向的には前が止まらず、芝レースは5鞍中4鞍が先行or逃げ馬が勝利。重賞のオーシャンSも4角通過順でそのまま決まるような展開で、日曜に馬場回復があったとしても馬場バイアスが大きく変化することは考えにくく、前有利状況になるだろう。
弥生賞と皐月賞はリンクしないというのが、定説であり、早めスパートからの持続力を要求されやすい本番の皐月賞に比べて、弥生賞は同じコースながらペースが上がりにくく、ラスト2~3F最速の瞬発戦になりやすい。今年も頭数が揃わなかったので、緩い流れからのギアチェンジ勝負という想定。
◎ダノンザキッド
▲シュネルマイスター
△タイトルホルダー
△タイムトゥヘヴン
無傷の3連勝で挑むダノンザキッドにケチは付けられない。
この馬の話は
で書いてるんだけど、まずここまで大きな弱点が少ない。ゲートが上手なので、毎回好位でレースを運べているし、前に付けてから3走続けて上がりも最速と、この馬を後ろから交わし去るのは大きな壁かなと。
ただ、右回りでは新馬戦でも手前を変えた瞬間に内ラチに吹っ飛んで行ったり、前走ホープフルSもランドオブリバティの逸走で目立たないものの、4角逆手前で侵入してコーナーで外に膨れてしまっているので右回りの不安はある。それでも2着以下には着順以上に差をつけたレースだったので、ここで負けるシーンは考えられないかな。
皐月賞まで考えると、ここでもコーナリングで危うさを見せると怪しいかもしれない。皐月賞はより速い流れでコーナーからの持続力を求められるし、そうなるとコーナーの機動力というかコーナリングで他馬と差が詰まるかもしれない。ホープフルSより時計が速くなるのは必至なので、コーナリングは重要課題。
相手本線にはまず最内枠を引いた〇ゴールデンシロップ
2戦ともに太目残りというのが気になるが、前走で時計を大幅に詰めて先行抜け出しで勝利。このレースの時計は同日行われた好メンバー揃いの共同通信杯の時計より0.9速いタイムだっただけに素質は評価したい。
中2週に詰まるので絞ってくるのは期待できないが、枠的にも好位置に付けられそうなので競馬はしやすいんじゃないかな。
3番手だと▲タイトルホルダー
展開の話で出してなかったが、恐らくハナを切るのはこの馬だろう。
ダノンザキッドには2回とも負けているので、これに先着するには大きな上積みが必要にはなるが、前走ホープフルSにしても5F戦の早めスパートの展開でゴール前でヨーホウレイクに交わされるものの4着は確保していてある程度のレベルにはある。
また、東スポ2歳Sのようなスローからの瞬発戦では前で一脚使っているし、今回の展開には合いそう。主導権を握れそうな展開+前残りの馬場を考慮して相手本線の一頭にしたい。
他だとタイムトゥヘヴンは2走前の未勝利勝ちがホープフルSと同時計で評価したいが、前走の京成杯で押し出されるように逃げるも、緩いペースで切れ負けた。
タイプ的にも2走前の未勝利戦のような中盤から動いていく持久戦が向いていて、それで今回消極的でペースを作らない騎手への乗り替わりになるので、この馬自身は出遅れを改善したりと成長しているが、レースタイプは合わないだろうなと。抑えまで。
シュネルマイスターは評価をしていない訳ではないが、ダノンザキッドを軸にするとなると上位では軽視したい方。(いわゆるオッズ下げよ)
新馬はスローの瞬発戦、前走は流れたペースで中盤緩んでからの加速戦と好走幅が広い点は面白い。折り合いは大丈夫なので、距離不安は特になく、それよりも枠的に内有利馬場なので外のこの馬よりも、内に入った馬を買いたいという点ですね。
テンバガーに関しては中山の舞台は合いそうだが、展開的にギアチェンジ戦では切れ負けする。小倉で勝った時も先行してロンスパで勝っているし、前走は前をカットされる不利があったとはいえ反応で劣って、最後の急坂から伸び返しているので、モーリス産駒らしくタフな持続力レースのほうがいい。