■ダノンザキッド
6月28日新馬戦・・・阪神1800m外(稍重)北村友騎手 1着
11月23日東スポ2歳・・・東京1800m(良)川田騎手 1着
12月26日ホープフルS・・・中山2000m(良)川田騎手 1着
24キロの大幅馬体増で出走した東スポ2歳Sではゲートを決めて3番手で先行していく。スローの中でも隊列が決まってからは折り合って、直線半ば先頭に立つとそのまま押し切った。ジャスタウェイ産駒で速い脚への課題はあったものの、中盤で大きくペースが緩んだL2F11.0の瞬発力勝負で結果を見せた。
暮れの2歳G1ホープフルSは東スポ2歳Sとは真逆の展開になり、タフな馬場でL5Fから仕掛けが始まる持久戦。コーナーでの手応えは悪く、大外を回る形になり直線入り口でランドオブリバティの逸走もあって早め先頭に躍り出る。最短距離を通してきたオーソクレースに一旦抜け出されようかという形になるも、大きなストライドで踏ん張り切った。
ややテンションの高さは気になるが、折り合いも成長していて、ゲートが上手で競馬センスが高くて総合力ではクラシック候補でも随一だろう。
課題としては高速馬場での一線級との末脚勝負でどうか。東スポ2歳時は瞬発戦とはいえパンパンな良馬場ではない馬場状態だったし、大トビでホープフルSのような時計の掛かるタフな展開でどれだけ前で残せるかというタイプなので、クラシックの狙いでは皐月賞一択になるかな。初の一周コースでコーナリングの脆さも見せてはいるが、現状中山ベストかな。
次走、弥生賞に出走予定。
■ステラヴェローチェ
バゴ産駒/ノーザンファーム/須貝厩舎
10月10日サウジRC・・・東京1600m(不良)横山典 1着
12月20日朝日杯FS・・・阪神1600m外(良)横山典 2着
2戦目のサウジアラビアロイヤルカップは不良馬場の中、前半後方に下げて末脚勝負に徹した。2秒の前傾ラップでハイペースとはいえ、直線向いたときにほぼ最後方から0.9秒も次点より速い頭抜けた末脚は強烈だった。
2歳G1は朝日杯に出走。距離短縮でかなりのハイペースになり、1400質のレースになったものの、この馬は中団で脚を溜めて、狭い内を縫ってきて上がり最速タイで2着まで詰め寄った。
流れた中でも鋭さを出してきているのが魅力的だし、馬場不問なので皐月賞、ダービーが高速馬場になったとしても対応してくれる馬だと思う。
課題はほぼないが、しいて言うならゲート。それと共同通信杯で軽い馬場からの瞬発力勝負になったときにバゴ産駒なので、速いディープやキンカメ・ロードカナロアにどこまで対応するかが見物ではある。
次走、共同通信杯へ。
■ディオスバリエンテ
12月13日新馬戦・・・中山1800m(良)石橋騎手 1着
ゲートをしっかり決め手4番手のインを追走。超スローを好位で折り合わせて、徐々にラップが加速していく中でも内で我慢。先に動いていったボーデンに抜け出されるが、内から猛追して坂で差し切った。
先にトップスピードに入っていたボーデンは次走好タイム、6馬身差圧勝の素質馬で、これを中山の短い直線だけで交わし去った末脚は強烈だった。
ラップは速くなりつつも、本仕掛けはL2Fの11.4-11.9だったので瞬発力の高さも見られた。
前回は中山で時計の掛かるレースだったので、東京で速い脚が使えるかが課題ですね。兄弟に晩成型が多いので、古馬になってからのほうが伸びてくる可能性は高そうですが、ゲートも上手いし折り合いも付くので完成度はかなり高いんじゃないかな。
次走、共同通信杯へ